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阿部虎之助:2年目

こんにちは。Barton Community College に所属している阿部虎之助です。アメリカ2年目のシーズンと学校生活が終わりました。サッカーのチームとしての成績は全米制覇は果たせなかったものの、短期大学の中で全米準優勝という結果を残すことができました。個人としてもチームに貢献できたかなと思います。しかし、正直このシーズンは精神的にも肉体的にもとても厳しかったです。自分にとっての不条理なことがあまりにも多く、サッカーを嫌いになりかけました。そしてサッカーを辞めようと思いました。そんな時に友達が僕の試合動画を見て「ここのプレーよかったよ!」などのLINEを送ってくれたり、応援メッセージを送ってくれたり、僕の事を気にかけて電話してくれました。また、両親はいつも僕の事を気にかけてくれていつも心の支えになってくれました。こんなにも僕の事を本気で応援してくれて、本気で支えてくれている人たちが僕の周りにはたくさんいるんだと再確認する事ができたとともに、必ず結果を出して恩返ししなければならないと思いました。ここでサッカーを辞めるのは応援してくれている方々に無責任すぎるし、何より僕はサッカーが大好きだからこそ辞めるわけにはいきません。


そして今年の夏からアメリカでの3年目のシーズンが新しい学校で始まります。僕は現在2年制の短期大学に通っているため、夏から4年制の大学に3年生として編入します。場所、環境、サッカーなど全てが変わり、また新たな挑戦が始まります。全米大会に出たこともありオファーはいくつかもらっているのですが、まだ次の大学は決まっていません。僕が新しい大学に進学するにあたって重要視しているのは、サッカーと奨学金です。しかしこの2つの兼ね合いがとても難しく、進学先が決まらないのが現状です。もしサッカーを優先して考えれば、サッカーの名門校は奨学金を多く出さなくても選手が集まるので必然的に奨学金の額は減ります。逆に奨学金を優先して考えれば、学校としてのサッカーの知名度はそこまでだけれど、奨学金の額はとても上がります。これが僕が進学先を迷っている理由です。もちろん家計的に余裕があればサッカーの名門校に進学して奨学金は二の次に考えるでしょう。しかし現実として、アメリカの大学は日本の大学よりも金銭的に厳しいです。その分環境は日本の大学の何倍も素晴らしく、ほとんどプロと同じような扱いです。だからこそ僕は何を優先すべきかをしっかりと整理して考えて、今の自分にとってのベストな選択をしたいと思っています。

現在、多くの友達や先輩がサッカーを辞めるという選択を強いられています。大学生とはサッカーの辞め時というのを本気で考えなければいけない時期だと思います。当たり前のように次のカテゴリーに行ってもサッカーを本気でやれる環境があった中学・高校とは違い、大学生は将来を真剣に考えて適切な判断をしなければなりません。もちろんプロになることに越した事はありませんが、プロになれるのはほんの一握りです。実力、時の運、人脈などプロサッカー選手になるためには様々な理由があります。これらのどれかを自分のものにしなければプロにはなれないと私は思っています。 そして私は今年の夏からアメリカの3年目のシーズンを迎えます。アメリカでの大学サッカーも残り2年。つまりこの2年間で必ず結果を出さなければなりません。どんな環境でも、どんな監督でも、どんなサッカースタイルでも、「阿部虎之助」という選手としての結果を出さなければなりません。私は結果を出す自信があります。それだけの努力をしてきた自信があるし、これからもする自信があります。なので、皆さん期待してて下さい。


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