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迫水太智:3年目


皆様こんにちは、お世話になっております。現在テキサス州ヒルカレッジ(njcaa/D1)に所属しております、藤枝明誠高校出身の迫水太智です。今年も毎日のように体調不良者のニュースが話題となり、新型コロナウイルスの影響が懸念されます。皆様の健康をお祈りすると同時に、私の今年1年を振り返らせていただきます。

まず私の留学は2019年夏にオレゴン州レーンコミュニティカレッジから始まりました。そこから2021年夏にテキサス州ヒルカレッジへ転校しました。この2年制から2年制の大学へ移動するケースはもしかしたら珍しいかもしれません。理由がいくつかあって、ひとつはリーグが小さくてシーズンが短いことです。オレゴン州のリーグはNWACと呼ばれるリーグで独立リーグとなります。全米のチャンスを考えてnjcaaへ挑戦しました。また、2年目の春のシーズン中に足首のケガで満足にプレーすることができず、思うような結果が出せなかったのもひとつの理由です。本来2年制の大学では2年間しかプレーできない制限がありますが、コロナの影響でコロナイヤーと呼ばれる制限年数にカウントされない1年が追加されました。ケガの期間はチームが負けていく姿をピッチ外から見ることしか出来なくて歯痒さや悔しさに駆られ、とても苦しい時間でした。

それから大学のシーズンが終わりかけの頃、レーンユナイテッド(USL2)から声をかけていただきました。ケガで走ることもままならない私に思いがけないチャンスを与えてもらい、ケガを乗り越え、夏はとてもいい環境でプレーすることができました。しかしそのシーズンでも出場機会にあまり恵まれず、1得点だけと、見に見える結果は残せず終いでした。そんな中、ケガ明けではありながらパフォーマンスは良かったと胸を張って言えるようなシーズンでした。また、大学では成し遂げならなかったオレゴンチャンピオンも達成することができました。


テキサスでの生活はオレゴンとは完全に異なり、全寮制、食事も提供される暮らしです。食事のクオリティは良くないです。キャンパスも古くて皆様がアメリカ留学と聞いて想像するものとはかけ離れていると思います。このチームのホームグラウンドはありません。河川敷のような芝生の広場がキャンパス内にあり、パスもまっすぐ通らないデコボコのグラウンドです。そこで週末を除き毎日トレーニングがあります。5分前集合を徹底していたり、チームのルールもはっきりしていて、それが少しでも乱されると罰走があったり、いいチームを形成することができるとは思います。しかし、そんなルールやきついプレシーズンを乗り越えても勝負の世界はやはり厳しく、私たちは全米にも行けず、あっという間に終わってしまいました。


2年半アメリカにいて、アメリカはチャンスだらけ、動けば動くだけチャンスを見つけることができる、そんな場所だと感じました。歯痒さや悔しさ、コロナウイルスもあり難しい1年ではありましたが、サッカーができ、関心のある分野を勉強できたり様々な経験を通して成長できた年だと実感しています。皆様のご健闘をお祈りし、私もさらに精進して参ります。


ご精読ありがとうございました。


迫水太智

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